当センターでは、平成29年度から令和3年度に行った農林水産省の補助事業を活用し、農業集落排水施設の汚泥、家庭生ごみと食品廃棄物を原料としてメタン発酵を行い、この際に発生する消化液を「バイオ液肥」として肥料利用することを目的とする、小規模メタン発酵システムの実証事業を実施しました。この成果を踏まえ、「集排汚泥とバイオ液肥の利活用を伴う小規模メタン発酵システム導入の手引き(案)~集排施設の特徴を活かした施設計画から消化液の営農利用まで~」を作成しましたので、ホームページに掲載いたします。 本手引きは、農村で発生するバイオマスを混合してメタン発酵を行い、生成した消化液を「バイオ液肥」として利用することにより、地域内での資源循環はもとより、持続可能な農業・農村の発展に資することを期待しています。 規模に関わらず活用可能な知見も含まれていますので、農業集落排水事業に携わる皆様はもとよりのこと、汚泥やバイオ液肥の利活用に携わる皆様に広くご利用いただければ幸いです。 |
〈手引きの構成〉 | |
第1章 総論 本手引きの目的及び基本事項を記載。 第2章 資源の循環利用をめぐる情勢 資源の循環利用をめぐる国際的な情勢から農村地域における状況までを記載。 第3章 メタン発酵システムの導入(調査・計画) 消化液の液肥利用を伴うメタン発酵システムを導入する際に検討する、基本的な調査・計画に係る事項を記載。 第4章 小規模メタン発酵施設の導入促進(具体的事項) 集排施設に併設する小規模メタン発酵施設の導入及び運用にあたり、具体的な実施方法や事例を記載。 第5章 液肥利用の導入促進(具体的事項) 消化液の液肥利用にあたり、具体的な実施方法や事例を記載。 第6章 小規模メタン発酵システム実証 実証事業の成果について、施設計画から消化液の農業利用までを体系化して記載。 |
○「集排汚泥とバイオ液肥の利活用を伴う小規模メタン発酵システム導入の手引き(案)」(PDF:約26MB)
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