農村地域においては、農業生産などの人との関わりにより、水田等の農地のほか、水路、ため池等の二次的自然が形作られ、これらの様々な自然が有機的に連携し、多くの生物が育まれ、多様な環境や生態系を形成してきました。
農村地域の健全で恵み豊かな自然環境が将来の世代にわたって維持されるためには、生物の多様性の確保を通じて自然と共生する農村社会の実現を図り、あわせて地域環境の保全に寄与することが重要です。
農林水産省と一般社団法人地域環境資源センター(旧社団法人農村環境整備センター)では、平成15年度から、「田園自然再生活動コンクール」を開催し、農村地域の自然環境の保全・再生を目指して農業者と地域住民、NPOなどが協力して行っている活動(以下「田園自然再生活動」という。)を表彰し、その成果を広く紹介してきました。
こうした田園自然再生活動は各地で取り組まれてきましたが、活動の一層の向上と拡大を図るためには、全国規模での情報共有及び交流が極めて重要と考えます。
このため、田園自然再生活動に関わる団体及び個人からなる「田園自然再生協議会」を設立し、全国的なネットワークを構築して幅広い情報提供・交換並びに活動団体相互の交流・連携を促進する体制整備を図ることといたしました。
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