-農業集落排水処理施設における汚泥量減量化装置- |
農業集落排水施設から発生する汚泥は、資源の循環利用の観点から、農地還元等を図ることとされていますが、農地に施用する量や時期等により汚泥の需要量と発生量との間にミスマッチが生じる場合があることなどの理由から、発生する汚泥量を調整する技術に対する要望が多く寄せられてきました。 「汚泥量調整機構」は、農業集落排水処理施設から発生する汚泥量を、肥料化施設等の汚泥受入側の状況に応じて調整するシステムであり、汚泥の農地還元の円滑かつ効率的な実施につなげるツールです。 汚泥量調整機構は、処理フローを変更することなく返送汚泥ラインに組み入れ、返送汚泥の一部(3~4%)を、物理的又は化学的あるいは生物化学的手法により処理して生分解性を高め、ばっ気槽に返送して酸化分解することによって、汚水処理施設から発生する汚泥量を調整します。現在、民間企業と共同開発(設計資料として『汚泥量調整機構技術資料(案)』を発刊)した6方式で運用しています。 |
■ | 新設施設のみならず、既設施設にも容易に組み入れることが可能です。 |
■ | 除去BOD当たりの汚泥転換率を20%程度まで調整することが可能となります。(従来設計値の1/2~1/3程度) |
■ | 処理水質は適用する型式の計画処理水質を満足します。 |
■ | 汚泥性状に影響を与えることなく、汚泥の農地還元が可能です。 |
● 汚泥量調整機構を組み入れた処理施設の基本フロー |
汚泥量調整機構を導入できるJARUS型施設は、浮遊生物法による処理方式であり、かつ、計画処理水質が、BODにあっては「20mg/L以下」で、T-Pにあっては「3mg/L以下」である処理方式とします。 |
● 汚泥量調整機構を導入できるJARUS型施設の一覧 | ||||||||
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なお、JARUS-ⅩⅣG型及びJARUS-ⅩⅣR型に適用する場合には、計画放流水質がBOD20mg/Lまでに限って実施します。 また、JARUS-ⅩⅣR型は最初沈殿槽を有し、流入SSが沈殿分離されるため、汚泥削減率は小さくなります。 |
● 汚泥量調整機構の方式一覧 | |||||||||||||||||||||||||||||
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※1 | ミル破砕方式は、平成23年4月にユニチカ株式会社からアタカ大機株式会社に、更に平成26年4月にアタカ大機株式会社から日立造船株式会社に業務移管されています。 | ||||||||||||||||||||||||||||
※2 | 高圧噴流方式は、平成18年度より、ヤンマー株式会社からプラント機工株式会社に技術移管されています。 | ||||||||||||||||||||||||||||
※3 | 酸化剤方式は、平成24年10月に日鉄環境エンジニアリング株式会社から日鉄住金環境株式会社に、更に平成31年4月から日鉄環境株式会社に商号を変更しています。 |
一般社団法人地域環境資源センター(JARUS)
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