-小規模処理区(700人以下)を対象に低コスト化と処理性能の高度化を図った、FRP構造の膜分離活性汚泥方式- |
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農業集落排水施設の整備の重点が、今後、中山間地域等の小規模な集落へ移行することが予見されますが、当該地域では不可避的にコストが高くなる傾向にあります。 本処理方式は、このことを踏まえ、処理対象人口が700人までの小規模施設向けに低コストで処理性能に優れたFRP構造の膜分離活性汚泥方式(平膜型)として開発したもので、平成17年10月に国土交通大臣の認定を受けました。また、本処理方式の設計が円滑かつ適正に行えるよう「設計指針」を発刊(平成18年1月)しております。 現在は、平膜型に加えて、中空糸型の膜分離装置についても国土交通大臣の認定を取得し、「維持管理マニュアル」を平成20年2月に作成しております。 |
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■ | 前処理設備として「ばっ気式水中スクリーン」の採用、自動微細目スクリーンの省略、本体のFRP構造化等により、施設の低コスト化を図りました(処理対象人口が200人程度以上では小型の個別合併処理浄化槽と同程度の建設費を達成(管路施設を除く。))。 |
■ | 脱窒槽に流量調整機能を持たせ、汚水の均一化を図ったことから安定した処理ができます。 |
■ | 膜分離装置を硝化槽に設けることにより、放流水中のSSを著しく低減するとともに、BOD及びCODの高度処理を実現します。 |
■ | 硝化液を脱窒槽に循環し、鉄溶液を注入することにより、汚水中の窒素及びリンを効率的に除去します。 |
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● JARUS-FM型の放流水における計画処理水質 | ||||||||||
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JARUS-FM型は民間企業5社(アムズ㈱、㈱ダイキアクシス、ハウステック㈱、フジクリーン工業㈱、藤吉工業㈱)と当センターとで組織した新技術研究開発組合と (独) 農業工学研究所(現 (独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所)との共同研究として、農林水産省の官民連携新技術研究開発事業の採択を受けて、実施した成果です。 |
一般社団法人地域環境資源センター(JARUS)
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