農業集落排水事業の進捗に伴い、平成24年度末、全国で約5,300地区が稼働しており、施設の適正な維持管理が益々重要になってきています。 特に、嫌気性ろ床槽を有する農業集落排水処理施設においては、発生する硫化水素が、安全衛生管理上留意すべき点であるとともに、嫌気性ろ床槽のコンクリート劣化等の原因となり、防食工事の実施等新たな対応を行わなければならない場合があります。 このため、当センターは、嫌気性ろ床槽を有する農業集落排水処理施設において硫化水素の発生そのものを防ぎつつ、引き続き良好な汚水処理が可能となる改良運転手法(循環脱窒法及び間欠ばっ気法)の研究開発を行っているところであり、かかる運転手法の普及を図ることを目的に、会員に対して「Ⅲ型施設改良運転指導業務」を実施しています。 |
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業 務 内 容 | |
〔①処理施設の状況把握と改良運転方法等の検討〕 | |
「Ⅲ型施設改良運転指導業務確認書」や聞き取り調査により、現況施設について嫌気性ろ床槽の清掃状況や流入負荷等の状況を把握するとともに、改良運転方法や立ち上げ手順について検討します。 | |
〔②汚泥引抜作業の説明・指導〕 | |
嫌気性ろ床槽から系外に搬出する汚泥量の算出方法、汚泥引抜作業の手順や注意点を説明・指導するとともに、処理性能への影響を軽減する方法や作業時の安全対策を検討します。 | |
〔③現地調査及び立ち上げ運転の指導〕 | |
処理施設の清掃が終了し、改良運転の準備がなされた時点で、当センターが水質測定や採水、機器の運転状況等の確認をするための現地調査を行うとともに、運転条件の設定等の立ち上げ運転の指導を行った上で、改良運転を開始します。 | |
〔④水質分析及び処理機能の確認〕 | |
水質分析を行い、改良運転による処理状況の確認を行います。 | |
〔⑤維持管理方法の検討〕 | |
現地調査、水質分析等の結果をもとに、適正な維持管理方法を検討します。 | |
〔⑥報告書の作成〕 | |
調査結果を取りまとめた報告書を作成します。 |
手続きフロー | |
年度当初に各都道府県土地改良事業団体連合会を通じて、会員市町村に「意向調書」を添付した実施要領を送付しますので、会員市町村におかれましては、各都道府県土地改良事業団体連合会を通じて、又は当センターに直接ご返送願います。 なお、「Ⅲ型施設改良運転指導業務」の受付けは、これにかかわらず随時行っています。 |
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「意向調書」をご返送いただいた後に、当センターで内容を検討し、その結果を委託者に連絡するとともに、見積額を提示します。また、契約関係書類を送付します。見積額をご検討の上、契約誘引文書のご送付をお願いします。 | |
契約誘引文書を受け取った後に、当センターより受託の回答を行うとともに、契約書を2通送付しますので、押印の上、1通をご返送願います。また、「Ⅲ型施設改良運転指導業務確認書」を送付しますので、ご記入願います。 | |
(添付資料) |
(資料-1)Ⅲ型施設改良運転指導業務の契約締結について(誘引) |
(資料-2)Ⅲ型施設改良運転指導業務の契約締結について(回答) |
一般社団法人地域環境資源センター(JARUS)
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