●神奈備の里/稲渕(明日香村) |
基 礎 諸 元 | 平均勾配 | 団地面積 |
1/4 | 21.5 ha |
推薦項目 | 国土の保全 生態系の保全 景観 伝統文化の維持保全 |
推薦理由 | 国土の保全:下流直下に橿原市の市街地が隣接しており、田圃の貯留機能により洪水防止の国
土保全機能がある。 生態系の保全:蛍の生息空間である。最近、棚田オーナー、地区子供会の共同で、オオムラサキ蝶の保全活動を実施しており、最近里山に蝶の乱舞が見られるようになった。 景観:明日香村全域が歴史的風土保全地区、風致地区に指定されており、当地域を含め村全域が農村の原風景を強く残している。また、はざ掛けや一本の棒の周りにワラを積み上げる「ススキ」を、棚田オーナーを中心に景観保全活動として実施している。 伝統文化の維持保全:大化改新に大きな影響を及ぼした遣隋使、南淵請安の墓があり保存されている。地区内には飛鳥時代の「飛鳥川上座宇須多山文比売命神社」が在り、水の神様として現在「南無天踊り」と呼ばれる雨乞い行事が行われる。また正月15日には、栢森集落では女綱、稲渕集落では男綱が飛鳥川に架けられ、一年の豊穣と子孫繁栄を祈る。 |
棚 田 の 概 況 | 枚 数 | 315 枚 | 水 源 | 河川 |
事業導入 | 有 | 法面構造 | 土羽・石積・ブロック | |
開発起源 | 中世(平安~室町時代) |
営 農 の 状 況 | 対象農家数 | 52 戸 | 10a当収量 | 400 kg/10a |
戸当り営農規模 | 0.4 ha/戸 10 枚/戸 | |||
高付加価値農業 | 棚田米ブランド名「あすか米」を農協において販売しているほか、棚田を対象に予 約販売や有機低農薬で栽培した農林産物を宅配する「釆女の宅急便」の会員に秋、新米として届けられている。農協でのブランド名「あすか米」の販売は好評で、予約量 が増加している。「釆女の宅急便」の会員数は150名程度で「あすか米」の安定した需要が見込まれる。 |
特記事項の有無 | なし。 |