銅賞
とんど 亀田 英雄 
[選評]
この山里に昔から伝わっている行事なのでしょう。作者のこの情景に対する心情が情感のある表現の画面からしみじみと伝わってきます。日没後の淡い明るさの一瞬の光を生かして燃えさかる火と、その赤い光に照らされた村人たちの姿が印象的に表現されています。対象と距離を置いて、情景をひろがりのある画面構成でまとめあげたことがこの味わいのある表現に結びついています。
(長野重一)


松の内の最後の日に正月に神を迎える為に飾ったしめ縄等を一ヶ所に集めて焼く行事。神を送り又邪気を追い払う意味もあります。最近はわらの不足もあって激減してさみしい限りです。

撮影場所奈良県 御所市 寺田あたり