銅賞
「夕照」 柏木 研造 
[選評]
美しい姿をした開聞岳に夕陽の沈む直前の、赤く染まった情景が美しい。整然と造られた畑に植えられている農作物に、水を撤布しているスプリンクラー。近代化した日本の農村の姿を、夕陽に赤く染まった光を生かして、象徴的に表現している。順光で撮らないで逆光を生かして描写したことが成功している。カメラアングルと構図のとり方。水を噴きあげているスプリンクラーの一瞬の動き。そのどれもが完璧にとらえられている。
(長野重一)


開聞岳(別名 薩摩富士)に沈む秋の夕陽がスプリンクラーの水に当たっている光景です。

撮影場所:鹿児島県山川町 浜児ヶ水