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石川県能登半島沖地震の被災地への対応について



 平成19年3月25日9時42分頃、能登半島沖でマグニチュード6.9の「能登半島地震」が発生し、石川県輪島市、七尾市及び穴水町で震度6強を、志賀町、中能登町及び能登町で震度6弱を観測し、多くの方が家屋を中心に被害に遭われました。被災されました方並びに会員市町村に対しまして、衷心よりお見舞いを申し上げます。
 社団法人地域資源循環技術センター(JARUS)は、3月25日11時には対策本部を立ち上げ、会員市町村の農業集落排水施設の被災状況を把握するとともに、27日朝には職員1名を現地入りさせ、被災市町村、北陸農政局、石川県及び石川県土地改良事業団体連合会と共に調査を行いました。
 具体的には、3月27日〜28日にかけて、JARUS独自に『農業集落排水施設震災対策マニュアル(案)』(JARUS策定/平成19年3月)をもとに、七尾市、志賀町及び輪島市の管路やマンホール等の被災状況を調査するとともに、復旧方法等について助言しました。29日〜30日には、北陸農政局と共に、七尾市、志賀町及び輪島市の状況を調査しました。3月28日には、輪島市からJARUSに対し支援要請があり、新たに3名の職員を派遣し、30日には4名が北陸農政局と共に管路の被災調査及び助言を行い、4月2日〜7日には石川県土地改良事業団体連合会と共に管路及び処理施設の被災調査等を行いました。
 JARUSは、本年2月に、会員間で「農業集落排水施設災害対策応援に関する協定」(現在190団体が参画(市町村:167、県:3、土地連:19、JARUS:1)。)を締結し、相互に応援する体制を構築したところです。しかしながら、今回の被災市町村のほとんどがこの協定に参加していませんでしたので、協定に基づく応援はできませんでした。まだ参加されていない市町村におかれては、是非とも参加をご検討願います。なお、協定に参加しても年会費等の徴収はなく、応援行動の実施は参加市町村等の自主的な判断によります。

「農業集落排水施設災害対策応援に関する協定」に参加されていない会員市町村は、今すぐ、「災害対策応援体制の構築」をクリックしてください!


マンホールの浮上(志賀町熊野南部地区3/27) マンホール手前の道路が陥没(同左)
位 置 図 マンホールの浮上・陥没(志賀町熊野南部地区 3/27)
マンホール内の滞水状況(七尾市外地区 3/28) マンホール周辺沈下部を仮舗装(七尾市外地区 3/28)
マンホールの浮上(輪島市阿岸第1地区 3/28) 北陸農政局の調査に同行(七尾市外地区3/29)
マンホール内の滞水深を確認(輪島市阿岸第1地区3/30) マンホールの浮上高を測定(同左)
マンホールの浮上高を測定(輪島市阿岸第1地区 3/30)
硫化水素濃度を測定(輪島市本郷第1地区 3/30) マンホール内にて管口を確認(同左)


 4月2日からの第二次派遣では、職員5名(管路施設調査4名、汚水処理施設調査1名)を現地入りさせ、7日までの間に輪島市の3地区において、石川県土地改良事業団体連合会と共に、『農業集落排水施設震災対策マニュアル(案)』をもとに、マンホールに湛水した汚水をバキュームカーで引き抜きながら、ミラーを使用した一次調査(被災施設全般にわたり目視を主体として実施する調査)を行いました。
 また、汚水処理施設の被災状況を確認した結果、洲衛地区では、汚水移流管が破損して砂が入り込み、管が詰まっていたことが確認され、後日、復旧工事がなされました。
輪島市第二次派遣 調査位置図
ミラーを使用した調査(本郷第1地区 4/3) 管路施設の調査状況(本郷第1地区 4/3)
マンホール浮上状況(阿岸第1地区 4/5) 懐中電灯により管路被災の有無を確認
(本郷第1地区 4/3)

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